GTL燃料
GTL燃料
GTL燃料は天然ガスを原料として製造される合成燃料です。
環境配慮型燃料として、建設用重機・発電機でのご利用が進んできています。
GTLは、Gas to Liquidsの略称。
天然ガス由来の製品であり、環境負荷の少ないクリーンな軽油代替燃料です。石油由来の製品と同等の性状を保持しつつ、軽油対比でCO2排出量を8.5%削減することが出来ます。
既に欧州の環境先進国(フランス、オランダ、ドイツ等)では、環境にやさしいクリーンエネルギー燃料あるいはプレミアムディーゼルとして認知されております。
CO2排出削減に関して
シェルグローバルソリューション(UK)の燃料化学者によって理論的に計算されたGTL燃料のCO2排出原単位は以下の通りです。
◇Diesel:2.58KG-CO2/L
◇GTL燃料:2.36KG-CO2/L
従って、GTL燃料はDiesel燃料と比較して、排出原単位で▲8.5%のCO2削減となります。
GTL燃料の特徴
GTL燃料は、硫黄分・金属分・芳香族分を含まない非毒性のパラフィン系燃料で、様々なメリットがあります。
ドロップイン燃料 | 特別な措置などを行わず、現在使っているオフロード車両(建設機械など)へそのまま使用可能です。 |
煤が出ない | 車両汚れの原因となる煤が出ず、NOx、SOx、PM※等、排ガスの低減効果が期待でき、環境負荷が少ないです。 |
長期貯蔵安定性 | GTL燃料は4年間状態に変化がなく、軽油よりも貯蔵期間が長いのが特徴です。 |
無色・無臭 | 無色透明の燃料で、無臭のため周囲に臭いを発しません。 |
優れた低温性能 | 寒冷地に強く、マイナス30℃の環境下でも使用できます。 |
無毒性 | 誤って土壌に溢しても、バクテリアが軽油よりも早く分解するため生分解性に優 れていると言えます。 |
高セタン価 | 軽油より高いセタン価(自己着火のしやすさ)を有し、着火性・始動性が良いです。 |
※NOx…窒素酸化物。呼吸器への影響や光化学スモッグ・酸性雨の原因にもなる。
※SOx…硫黄酸化物。大気汚染や酸性雨の原因となる有毒物質で刺激臭もある。
※PM…ばい煙や粉じん等、大気汚染の原因となる粒子状の物質。
使用用途
GTL燃料は、「オフロード」と呼ばれる公道ではない道で使用する、ナンバープレートの付いていない車両用として使用することが出来ます。
例)建設機械・重機、フォークリフト、発電機、構内車両 etc.
GTL燃料は、国土交通省「新技術情報提供システム『NETIS』に登録されています。
<NETISとは>
New Technology Information System(新技術情報提供システム)の略称。
国土交通省により、新技術活用のため、新技術に関わる情報共有および提供を目的として運用されているデータベースです。
有用な新技術を公共工事での活用を通じて評価し、新技術の開発および普及促進を図る仕組みのため、当システムに登録されている新技術を採用することで、公共工事入札時の加点ポイントとして認められる等のメリットがあります。
<NETIS登録番号> KT-190065-A
<新技術名称> GTL(Gas to Liquid):天然ガス由来の軽油代替燃料
<登録日> 2019年10月21日
配送可能エリア
配送可能エリアは、郡山市より半径30km圏内です。
詳しくはお問い合わせください。
コストイメージ
GTL燃料の価格は、課税軽油と同等レベルです。
◆価格構成内訳:小口配送(パトロール給油想定)
コストイメージ
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GTL燃料と他の油種を混和しないでください。
(給油する機械はGTL専用となり、タンクなどに貯蔵する場合も同様です。) -
公道を走行する自動車の燃料としては使用しないでください。
(ナンバープレートのある公道を走る車両にGTL燃料を転用すると不正軽油とみなされます。) - 契約書等、切り替えに伴い適切な手続きが必要となりますのでご注意ください。